- 『自分で考える勇気: カント哲学入門』
- 岩波書店
- 2015年03月20日頃
- ISBN: 9784005007981
- 岩波ジュニア新書 798
人は誰しも幸福になりたい。では、幸福に値するように「善く生きる」とはどのような生き方だろうか。カントはこうした問題を考え続け、人間社会に「最高善」という理想を掲げる可能性を見出そうとした。『純粋理性批判』『永遠平和のために』など、彼の主要著作を一緒に読み、自分で考える勇気をもった大人への一歩を踏み出そう。
はじめに
- 「大人」とはどういうものかについての2つの対立する立場を簡単に示し、そのあと、カントが論文「啓蒙とは何か」で記した「自分で考える勇気をもて」の意味を、ベーコンとデカルトを手がかりに説明している。
- とても現代的というか、17世紀の議論には思えないくらい、身に迫ってくる。それだけ本書の記述が的確と言えるかも。